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BLOG 2020.04.17
天井下地組@佐伯町の家
いつにも増して、地味な話題となりますが
天井の仕上げ前のワンショットです。
断熱材は、アクリアネクスト(高性能グラスウール)です。
グラスウールについては、また別の機会に小話を披露するとして
木材で組んだ、下地について今回は少し。
天井の木材下地(骨組み)を、野縁(ノブチ)と呼びます。
たとえばこの下地を軽量鉄骨等で組んでいて、それが木材でなくても
その下地は、野縁、と呼びます。
この写真のものは36mm×36mmの木材ですが
これが5cm角のアルミ製のものであっても、野縁、なんです。
要は、建築においては便宜上
用途(場所)毎に名称が定められているんですね。
なので、同じ36mm角の木材でも壁の下地に使えば
それは胴縁(ドウブチ)と呼びます。
ただ、ややこしいのは、大体 胴縁の寸法というものは決まっていて
15*40くらいのものなんです。
なので15*40くらいの薄い材料を指して、胴縁と呼ぶこともあります。
おそらく、どうややこしいか
ピンとこないでしょう。
つまり、材料を特定するときに
①用途(使う場所)、②形状や寸法、③材料種類(マテリアル)、と3つの要素
が常に、ごちゃごちゃに流用されているということなんです。
例えば、垂木(タルキ)というのは
本来屋根を受ける材料ですが
この写真の野縁を注文するときは、「並垂木ちょうだい」と頼んだりします。
天井に使うのに、垂木と呼ぶのは
細長い棒状のものを総称して、タルキって呼んだりするからなんですね。
これは、上記の②形状や寸法、が①に優先されて呼ばれているパターンです。
建築用語が、とっつきにくい大きな理由のひとつです。
難しい^。
ただ、こういう地味でややこしげなことが
大工の仕事、設計や、現場に関わる全ての方々のオシゴトの
大部分を実は占めていて
はなやかに仕上がる建物の陰には
それぞれのプロが、それぞれの仕事を誇りをもって実行しているんですね。