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BLOG 2021.04.24
玄関のドアを考える
現在お話を進めさせていただいているお家についてなんですが
施主の希望で開口部(窓等)に木製サッシを検討しています。
建物の予算を考えるとき、
開口部(要はドア等の建具がつく箇所)というのは
実は
皆様が思ったよりも大きな割合を占めているのですが
木製サッシというのはフツウのYKKとかの窓よりも高価なんですね。
高いけど使いたいのはなんでかというと、、
単純な性能だけで言うと
樹脂で出来たサッシを陵駕するものであるわけですが
いちばんの違いは、見た目でしょう。
フツウの総2階の建物でも、窓が木製なだけでかなりお洒落感がでます。
さてさて、窓を木製でいくんなら、、
やっぱ玄関ドアも木製でいきたい、と思ってしまうわけですが
これまた
YKKとかのフツウのドアに比べると、高価になってしまうわけです。
デザインや使用材料によるわけですが、
既製品(メーカーさん)でも木製の場合、アルミ製の1.5~2倍くらい掛かってしまいます。
ただ、
果たしてやはり
機能を最優先に予算取りをしていくと
玄関にフツウのものの2倍の予算をかけられるのか。。
扇園の家の設計中、
玄関ドアを木製でいくかどうかは、実はかなり長い時間、悩みました。
というのが、扇園の家、
表から玄関ドア全然見えないんですね。めちゃくちゃカッコ良いのに本当もったいない、と感じることもあります。
見えないんだから、アルミで良いじゃんとも思うわけですが
結局木製で、しかもメーカーの既製品の木製玄関ドアではなく
設計から自社でやったオリジナルにしたのは、
本当は、今後 積極的に木製玄関ドアを使っていきたいからです。
使っていきたいのであれば、高品質の木製玄関ドアを
自社で製作できるところをお客様に実際に見せたいですよね。
なんで、やってみたんです。
この玄関ドアは、旭工務店の技術力(設計力)の証でもあるわけです。
木製玄関ドアを使いたい理由は、カッコ良いから。
それだけです。。
なので限られた予算内においては
他の機能部を優先して、コストを割いていくことをおススメすることが多くなってしまうわけですが、、。
玄関に対してどのように考えるか、という切り口は
家作り全体を考えることにも通じます。
玄関を立派にしたい、見栄えの良いものにしたいって、住人としての満足感もありますが
お客様に対するおもてなし/礼儀でもあるわけですよね。
玄関を入った瞬間、その家庭の雰囲気って大体分かってしまう、察してしまう、という経験
おありの方も、多いでしょう。
つまり、玄関を考えることは、家づくり(価値観、スタンス)を考えることだったりするんですねぇ。