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BLOG 2022.11.02
手洗いの位置づけ@青葉台の家
青葉台の家、プラン初期段階より
施主には要望ポイントをいただきました。
それは、リビングに吹き抜けをとりたいとか
キッチンとテーブルのレイアウトとか
大きなクロークとか、だったりしたんですが、、。
今回フォーカスするのは、洗面台の位置づけについて。
位置づけというのは
文字通り家のどこに洗面台を置くか、また
どういった風な使い方をするか
ということです。
施主の要望としては、
「大きな造作洗面台を1箇所設けること。その1箇所ですべてまかなう事ということ。」
すべてまかなう、というのはいわゆる洗面台(歯ブラシ、身づくろい等)と
手洗い(家に帰ったら手洗う、新しい生活様式)に対応するということを意味します。
この要望、どこまで施主が敷地条件を考慮されていたかは定かではありませんが、
結果的には北側前面道路という
今回の建築地だったから、
割と容易に、洗面台の場所は決めることができました。
図で示すと、、
↓
建築地は先述のとおり、北側に道路があり
比較パターンとして、南側前面道路の場合を書いてみました。
オレンジの星が洗面台を示します。
あくまで一般的には、ですが
南側にLDK、北側に水廻りを配置する、というのがセオリーということを前提としておさえてください。
で、
南側前面道路の場合を考えると、
玄関と、水周り(浴室、脱衣室)はLDKで分断されるかたちになります。
手洗い台は、脱衣室と切り離せませんよね。普通は、脱衣室の中に設けます。
なので、
北側の水廻りに付属する形で一台の洗面台、
玄関からLDKへの動線上にもう一箇所洗面台、と計2箇所洗面台が必要になるわけです。
一方、今回のように北側前面道路の場合、
北側=道路側(玄関側)に水周りがくるので、
玄関からLDKへの動線上に一箇所洗面台があれば
脱衣室用途と、手洗い用途、ふたつをまかなえるというわけ。
水廻りというのは、できれば箇所を減らすほうが
いろんな意味でスマートですので、
今回の洗面台の配置は
一見、大胆なようではありますが
かなり合理的なプランといえるのではないでしょうか。