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BLOG 2020.03.15

ラス貼@佐伯町の家

 
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大工がラス板を貼り終えた外壁に
ラス屋さんが防水紙(黒いフェルト紙)を貼り、
その後ラス(金網ですね)を貼っていっているところです。
 
このラスがないと
この後 左官がモルタルを塗っていくことは出来ません。
例えばパティシエは、スポンジに生クリームをキレイに塗れますが
ケーキの箱には上手く塗れないでしょうし、塗れたとしてもすぐにずり落ちてしまうと思います。
それと似たような感じです。
 

スポンジとケーキの箱の違いは、表面がツルツルしてるかどうかです。
ラスは、外壁の表面を粗くすることがひとつの目的なんですね。(他にも目的はありますが、ここでは割愛。)
 
外壁のモルタル塗り(左官仕上げ)、というと皆様の中には
古臭い、と思われる方がもしかしたらいらっしゃるかもしれませんし
実際住宅の外壁シェアでは、サイディングに押されて少数派になってしまっています。
確かに、合理性だけで住宅を考えるのであれば
左官仕上げはなかなか選びづらい方法でしょう。
 
ただ、いろんな職人の手が現場でタテモノを作っていく、という雰囲気を
一番実感できるのは、実はこの外壁工事(左官仕上げ)と言えるかもしれません。
最終的に目に見えるのは最後の仕上げである色の付いた材料だけですが、
そのための積み重ねに、多くの職人が関わって
それぞれが専門の仕事を施していきます。
 

 
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@地御前の家の外壁 / 旭工務店の左官仕上げでは標準的なものです。