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BLOG 2020.04.15
アプローチのあり方@扇園の家
建物のプランを考えるとき、アプローチのあり方から
検討を始める方は少ないと思います。
恐らく必要な間取りを行って残りの余地でアプローチを考える、というのが
現実の多くでしょう。
条件次第では全くアプローチがとれないという場合もあります。
極端な例では京都や、宮島の町屋なんかでは、
道路から玄関ドアまで数十センチ、というような並びも見られますね。
敷地条件や建てられる方の考え方次第ではありますが
できることであれば、アプローチには
すこし遊びというか、雰囲気のための役割を持たせたいと願います。
主人が帰宅する場合、帰宅の安心感やよろこびを認識する場、
初めてお越しいただくお客様にとっては
建物の内部の様子や、そこで受けるサービスへの期待感を高めたり
それに備えて身を正したりする場、という機能です。
しゃれた料理屋さんなんかでは、まさにそのための演出が見られますね。
扇園の家の場合、基本はオープン外構(道路境界線上にはフェンスやゲートを設けていない)
ではありますが
今回お話している趣旨における
アプローチは、しっかり場所をとりました。
まぁあんまり小難しいことをお話する気はないのです。
別にアプローチが玄関の中から始まっても良いですし
距離がなくても、それをつくる方法はいろいろあると思います。
ポーチに植木鉢を置いたり
玄関に好きなポスターを飾るだけでも
アプローチの機能となるかもしれません。
要は、
家というのは、少なくとも住まい手にとっては最高の場所であるべきで
その場所に入る方が
そのことを認識したり、準備するキカイを作ってやるということが
大切なのではないでしょうか。