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BLOG 2020.11.13

建築的ディテール解説@柿の浦の家

昨日ご紹介した、特注の大型サッシの取り付く
2F LDK~バルコニーについて、ディテール解説です。
 
いきなり話が逸れますが、上で「バルコニー」という風に言っていますが
 
IMG_3637
 
バルコニーに近い言葉で、ベランダという名称があります。
さて、みなさまバルコニーとベランダ、どう違うか分かりますか?
実は、それら2つ言葉の定義というのは
法的には明確にされていません。
それでは、上の模型の写真で1F部分(青でマークしたところ)、、2F部分(緑でマークしたところ)
それぞれなんと呼ぶか
この建物の図面上は、1Fをベランダ、2Fをバルコニーと記載しています。
 
一般的には、1Fで屋根がついている→「ベランダ」
屋根が付いていない→「バルコニー」
という理解がシンプルで良いかなぁと思います。
 
それでは、2F部分(緑)も屋根はついてるけど、なんでベランダじゃないの? ということになってきますが
まぁ別に、ベランダでも良いんです。
ただ、こういう風に建物から突き出ている構造になっている場合、「バルコニー」と呼ぶほうが多いんですね。
 
なおかつ、この場合、1F部分にバルコニーの一部が乗っかっている構造になっていますので(1F部分の屋根を兼ねている)、
この部分をもっとも正確に表現するのであれば
「ひさし付のルーフバルコニー」というのがふさわしいかもしれません。
 
ややこしい話ですが、先述のよう法令上は、「バルコニー」、「ベランダ」
記載はどちらでも問題ないんで、大体のイメージとしてつかんでおけばOKですかね。
 
これが、法令上の床面積(延べ床面積等)に入ってくるかどうかという検討を進めていく上では
壁が囲われているか(開放性)などの条件を考慮する必要があるわけですが、、。
 
他にも部屋(箇所)の名称は、同じような用途でもいろんな呼び方をしたりすることが多いので
消費者の混乱につながることが多いかもですね。
例えば、この柿の浦の家では4.5帖の「ファミリークローク」という部屋があるわけですが
まぁ、普通に言うなら「納戸」ですよね。それを今っぽく、なんとなくカッコよく言ってみただけです。
 
さて、、、
話がそれ過ぎたので、今日はここまで。
つづく。