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BLOG 2023.01.20

大谷石@地御前の家-S

大谷石。インテリアの目玉です。
かねてより、いつか使ってみたいと考えていた材料でした。
いつか使ってみたい、と思いつつ使っていなかったのは
ひとつは値段です。
この大谷石、実はモノ自体はそんなに高価なものではないんですが、
産地が限られてまして、、(北関東)
送料がすごいかかるんですよね。
なので、なかなか実現はできなかったんですが
今回は施主からの強い要望ということで
栃木県からお取り寄せいたしました。
 
 
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独特の質感、雰囲気。
 
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特徴的なのは、このミソとよばれる柄。
このミソ、
「ミソ(黒茶の斑点)は海底火山活動により吹き飛んだ溶岩のしぶきが海中や空中で回転しながら火山弾となり海底に落下、
その火山弾が熱水変質を受けその中の鉱物に変わったと推定されています。」
と、いう説明文ではまったくイメージできませんが、、
壮大なスケールの自然現象により
長い時間をかけて醸成されたモノ、ということだけは何となく分かります。
 
で、いまはかなり青みが強いんですが
これはけっこう水分を含んだ状態で
いわゆる濡れ色です。
含水量により違いがみられますが、乾いていくと白っぽくなっていきます。
 
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施工の際には、接着面をバーナーで乾かしてボンド付けすることになると思います。
 
見た目から想像できるかはかどうかわかりませんが
かなり荒い/密度が薄い、いわゆる軽石。
なので、、
 
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片手でもてるくらいの重さです。
擦り傷なんかはつきやすいですし、かなりもろいです。
したがって、表面強度が求められる用途には向きません。
ただ逆にいうと加工は易しいんですね。なので古くから建材として用いられてきたという歴史があるんですが
現代建築において
脚光を浴びたのは、旧帝国ホテルにて建材として採用されたことの
影響が大きいといわれております。
 
この大谷石を、、
 
IMG_2741
 
ここに貼ります。
楽しみですねぇ。