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BLOG 2025.05.30

ユニバーサルデザインとは。。

ユニバーサルデザインって、
簡単に言うと、誰でも使いやすいデザインという意味で
建築以外でもあらゆるデザインにおいて当たり前に「意識」しないといけない
考え方だと思います。
 
公共施設とか、不特定多数が使用するものについては
きっちりやらないといけませんが、
個人の住宅の場合、現実的ではありませんよね。
例えば、車椅子対応を全ての住宅でやる??って話ですんで。
なので、
どのくらいのレベルでやるか、、ってのは
ビルダーや設計者の思いとか、もちろん住まい手のニーズをすりあわせて
個別に考えていくわけです。

 
もちろん、旭工務店も一定の基準をもって
これまであたってきたのですが
その基準を揺るがす??、、というか
ちょっと考えさえられる出来事があったので
あえてご紹介。

 

 
↑うちの事務所の入り口。
左側に透明ガラスがあって、右側に開き扉。

 
ガラスの向こう側に、スツールを置いているんですが
これ、
過去にガラスにぶつかる方がいらっしゃったので
通れないように、置いているんです。
ですけど、
昨日、、
 

 

この経路で、ガラスにぶつかった方がいらっしゃったんです。
なんであえてその狭いとこ通ろうと思うのよ!??
そもそも、建物の中と外の間に、何も無いわけなくない??ってこちらは思ってしまうわけですが、

もちろん
その方も、わざと間違えているわけはないんですよね。
 
正常、というと語弊があるかもですが、
ふつうの感覚なら
自分でドア開けて入ってきたわけですから
出ていく時も同じように同じドアを開けて出ていくことになるのですが
認知能力が衰えていくと、
どうやって入ってきたか憶えていないし
ドア(ドアの取手)を、ドアだと認識ができないんでしょう。

 


 
ぶつかった方は、高齢者(おじいさん)なんですけど、
そのおじいさんは
この取手(ドア)が認識できなかった瞬間、
もしかしたらですけど
軽いパニックに陥ってしまったのかもしれません。
結果、
ドアが無い(認識できない) →外に出れない??
→ 外が見える → 外を目指す →そこに存在するガラスにぶつかる
ということになってしまった。

 
ぶつかってしまった方には申し訳ないと思います。

 
ただ、設計の失敗とまでは言えないと考えています。
配慮が足りないといえば配慮が足りないんでしょう。
まぁ正解は無いと思いますので
今後もバランスを考えながら、
試行錯誤を繰り返すしか無いのでしょう。