NEWS & BLOG

BLOG 2025.06.21

続:造作のエトセトラ@中央の家-m

造作しごと、、階段周りは結構このお家の
ハイライトになりますので
細かなわざがいろいろ、、
 

 
オリジナルの階段パターンんをささえる
2本の化粧柱の間に、
1本、木材が入りました。
これ鴨居(かもい)って呼びます。

 

 
これ、和室の造作で求められる技術です。
何気ないけど、
大工の腕が見えるポイントとなります
 
柱と、との取り合い部分。
きれいでしょ?

 

 

 
柱から、ちょっとだけ、小さなサイズで鴨居がとりついてますが、
これ、柱より大きいとはみ出てブサイクですよね。
かといって、柱とピッタリにしていると、
そのうちいろんな理由ではみ出てしまうかもしれないので
ちょこっとだけ、小さな寸法にしているんです。
これ、面落ち(めんおち)って呼ぶんですけど
日本建築の伝統的なオサマリのひとつ。
もちろん、宮大工がもつような物凄いワザ、というわけではないんですけど、
 
こういうとこに、
ちょっとした緊張感のようなものを感じて欲しいなと思っています。
 
あと、ついでに
みなさまに耳馴染みのあるやつをご紹介:

 

 

 
化粧柱と、梁との取り合い部分、
小さな切れっ端の部材があります。

 

 
これ、柱と梁のあいだに入れて、
隙間を調整してるんです。(もっと打ち込んだら、隙間が大きくなるのイメージできますか?)
この部材、楔(くさび)って呼びます。
楔を打ち込むって聞いたことあるでしょ?
慣用句として、突破口にする、みたいなニュアンスで使われる言葉ですが、
その語源ですね。