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BLOG 2019.12.05

廻り階段@宮園の家

いうまでもありませんが、2階建て以上の建物の場合
異なるフロアーをつなげる場所、すなわち階段は非常に重要な建物の要素です。
 
プランニング上の意味合いについて述べるのは
別の場でさせてもらうとして、、
階段を実際に架ける工事というのは、
大工にとってひとつの山場といえます。
 
今は階段もほぼ全てプレカットで、
大工はメーカーが加工した部材を組み上げるだけのことが多いですが
昔は製図から部材加工も全部大工がやっていました。
 
大工が行う部材加工仕事(いわゆる「キザミ」)は、精緻な指先の技術に加えて
墨出しや製図等、高度な知的能力が要求されます。
本来「職人」といわれる方は皆そうであるべきですが
カンナ(技術)とスミツボ(知識)を持っていない大工でも、傍(ハタ)から見たら職人さんです。
一部のタレントを除いて、「職人」の地位というものが相対的にどんどん下がっていっているのは
実際にそういった現状があるんでしょう。
 
でも本当の大工というのは、かつては最も尊敬される職業のひとつでした。
今でも、すべからくそうあって欲しいと願っています。
 
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