NEWS & BLOG

BLOG 2022.04.03

照明による演出効果@大竹の家-i

夜の感じをちらっと。
 
IMG_9668
 
旗竿地になっている屋敷の侵入路からの
アプローチ。
 
夜は照度センサーで、天井に仕込んだ照明機器が
主に床面を照らす計画としました。
 
 
今回のポーチの照明計画では、
ゆとりをもったコンクリート土間(床面)の存在感を強調してやることで
より演出的な効果を狙ったのです。
そのために用いたのが
ちょっと特殊なダウンライト。
 
IMG_9648(1)
 
これ、天井の機器だけ見たら
電気が点いているのか分からないくらい明かり感ありませんよね?
でも床面は、明るく照らされています。
比較のために、通常のダウンライトの写真。↓
 
IMG_9692
 
これが通常のダウンライト。機器自体に明るさ感がありますよね。
なので部屋とか空間を広くぼんやり明るくしたいときにはこちらが適しています。
 
一方
今回用いているのは、特殊構造によって照射面だけ(この場合は床)を照らすように設計された機器です。
こういったダウンライトは、例えばムーディなレストランとかで
空間全体を明るくしたくはない、でもテーブルの上の料理はしっかり照らしたい、っていうケースで用いられます。
 
実はこのテクニックは、この建物で結構使っています。
先日紹介した土間収納でも、、
 
IMG_9659
 
これ通常のダウンライトを使うと、
天井面や壁の上方がもっと明るくなります。
ダウンライトだけでの照明計画であったり、
部屋の用途次第では通常のダウンライトを採用するわけですが、
ここで見せたいのは、ゴールデンベル。
であれば、あくまでもダウンライトは補助で、存在をできるだけ消したいんですね。
 
他には、、
 
IMG_9642
 
例のアルコーブベッド内部の天井に仕込んでいます。
この場所っていうのは思いとして
ちょっとすみっこに、こもりたいって感じがありました。
となると
そのすみっこの小さな空間全体を明るくしたくはない。
でも、読み物をするときに手元は照らしたいわけです。