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BLOG 2023.03.16

ディテールの妙@地御前の家-S

IMG_3434
 
じゃかじゃん♪
出来ましたね。このお家も。
このショットは、玄関ホールからLDKに入ったとこ。
なんでインテリア的には最も大切なショットのひとつです。
 
さて
おそらくですね、キッチンの腰壁に皆さん目をひかれるのではないでしょうか・
(いや、注目してもらいたいんです)
 
仕上げに大谷石を貼っているってことで
このBLOGでも特集しましたね。
 
大谷石を使いたいとかっていう要望って、
例えるなら、ステーキを食べたいってレストランで注文するようなもの。
ヒレが良いとかロースが良いとかっていう部位とか
肉の焼き方くらいまでは、お客さんが要望します。
ただ、、付け合せがどうとか、どんなお皿に盛るかなんかは
お店側の領分ですよね。
そのお店側の領分ってのが、
この場合のディテール。
デザインをする人間がそれぞれ得意なパターンをもっています。
たとえばこういったとこです。

 
IMG_3434
 
ここの部材、台輪(だいわ)って呼ぶんですが
ステンレスのヘアライン仕上げを特注したものを使っています。
これ、「シャっ」と光っていますね。
一方、
大谷石はいわずもがな、ひかり要素ゼロなんで (むしろ光を吸い込んでいきそうです。。)
素材感のコントラストをたてることを狙っているわけです。
 
 
 
IMG_3436
 
木製のカウンター部分と大谷石の間に
スリット(すきま)を作っているんですが
これも同様にステンレスの部材を使っています。
ここは素材感というよりは、スリットを設けるということ自体に意味があって、、
要は凹凸をつくることで
木のカウンターと、石の間に明確な輪郭線をだしているわけです。
 
ここにスリットがあることにより
石や木の立体感(厚み)、それぞれを際立たせているんですね。
こういった
デザインに緊張感をもたせるような工夫を大切にしています。
 
さて、、
長くなったので、続く。。