NEWS & BLOG

BLOG 2022.06.02

コースレッドの使い方

ちょうど、コースレッドをがんがん使っているところなんで
流れでご紹介。
 
IMG_0161
 
IMG_0162
 
リビングの
天井の下地(野縁/のぶち)を組んでいるところです。
美しい仕事ですねぇ。
 
IMG_0164
 
電動ドライバーで、ギュルッとコースレッドを打ち込むことで
桟木を固定していくわけですが
このネジ(コースレッド)は半ねじであることが極めて重要な意味をもちます。
 
IMG_0157
 
タッピングビスのように全ビスであるのと
このコースレッドのよう半ビスであるの、
どのような働きの違いがあるかというと、、
 
IMG_0167
 
ここで求められるのは
受け材と取り付ける桟木がビシーっと固着する働きなわけです。
 
で、、半ねじのように軸にネジが切っていない箇所があると
そのネジが切っていない部分の長さ分、ネジの頭(青いところ)をアンカーとして
先に貫入した受け材部分に桟木が引っ張られることになるんですね。
その結果、部材同士がピシッとくっつくわけです。
要は、
普通の釘とか、何なら画鋲のような作用が欲しいわけなんで、
ネジが切っていない部分が、実は大事ってことです。
逆に
全ビスだと、軸の全長にネジがきってあるので
その引っ張られる作用が、あまり生まれない。
≒ネジの頭をアンカーとして、引っ張り合う作用が生まれない。
 
 
じゃあ、
全ネジ(タッピングビス)はどういったところに使うか。
簡単に言うと、
受け材に厚みがない場合が多いですかね。
つまり軽金属の下地なんかだと、材料がとても薄いんですがその場合
受け材に貫入していく余地がないんで
タッピングを選ぶことになります。
 
軽鉄材料なんかだと数mmの厚みですんで、
タッピングビスは、その数mmでネジを効かすために
ピッチを細かく(ネジの目を細かく)しているんですね。
 
うーーん、なかなか言葉で説明するのは非常に難しいんですが
こういったメカニズムを理解したりすると
建築の面白さとかにもつながっていくのかなと思います。