INTERVIEW
別荘にいるように、いるだけで楽しい家
佐伯区八幡東 K邸
k様、お引渡しから約半年、実際にお住みになられての感想をお願いします。
ひとことでいうと、「あったかい」ですね。
今回、建替えで旭工務店さんにお願いしたのですが、以前の家は30年位前に建てた家だったのと、
1F部分がRC造だったためか、床が冷たくて、、。
家作りにあたって、一番強くおもいがあったのはどういったことでしょう?
あったかい、家です。(笑。)機能として断熱性を十分確保する、という意味もありますし、
家の中で木のぬくもりや風を感じられる雰囲気としてあったかい家、にもしたかった。
他社と比べて、旭工務店の提案はいかがでしたか?
当初は、大手のハウスメーカーでの家作りを検討していました。
ただ、彼らのプランニングは、彼らの準備している標準的な枠組みの中で進めていく、という感じだったと思います。
自分たちの要望がメーカーさんの標準から外れていたところが多々あって、
絶対出来ない、ということや、できるけどかなり割高になってしまう、という答えが多かった。
そういった意味では、旭工務店さんには基本的にすべての希望を、予算内で実現してもらったと思っています。
うちの場合、標準化、というのが良い意味でも悪い意味でも進んでいない、という言い方も出来るのですが、、。
まぁ、年間に何百等以上?やられているメーカーさんと比べると、一棟いっとうに対しての設計に対する取り組み方はやっぱり変わってきますよね。
今回、K様にとっては2回目のいえづくりということもあって、
すごく具体的にリクエスト/イメージを多くお持ちになられていたという印象です。
家の外観や、吹き抜け、木製の格子や手すり、地窓、坪庭等々。。
なので、旭工務店の仕事としてはK様ご家族がすでにお持ちの多くの断片的なリクエストを、
建物全体としてどううまくまとめてやるか、という一点につきたかな、と思っています。
時間帯や季節によって、いろんな方向から光や風を感じることのできる、居心地の良い空間をめざした。
最後に奥様とだんな様にそれぞれ
いえづくりのベテラン(?)として、今後いえづくりに取り組まれるかたにアドバイスをお願いします。
(奥様)手持ちのもの(家具や家電等)を具体的にどこにどうやっておくの、どうやって収めるの、というところをしっかり設計段階で考えておくことですかね。
実は今回、工事が着工してから、やっぱ収納足りないかもと思い立って、無理をいって小屋裏収納を追加してもらいました。
収納について十分考えてはいたつもりだけど、やっぱりできるだけゆとりが必要ですね。
リビングダイニングの見栄えも大事だけど、収納スペースに余裕がないとその見栄えも結局悪くなっちゃう。
なので極端な話、リビングダイニングの広さをちょっと削ってでも収納をとにかく多く取ってあげたほうが良いと私は思います。
あとは、スペースごとにぴったりフィットする造作家具を作りつけてもらうことで、空間がすっきりした印象になります。
私たちは、できるだけ既製品の家具(箪笥等)は置かないように考えていました。
もちろん初期コストはその分かかっちゃいましたが、大きくは無い家こそ、造作家具を強くおすすめします。
広いリビングは、多くの人が希望されるポイントになると思いますが、限られたスペースの場合、優先すべきは機能面(収納)、ということですね。
収納も造作家具を効果的に配置することですっきり魅力的な空間になる、と。
水廻りや、書斎等、いたるところに造作家具を配置し、既製品の家具を置かなくても間に合うすっきりとした空間に。
(旦那様)この家に住み始めてから、TVをみることが減ったんですよ。
っていうのは、リビングのソファーに腰掛けてぼんやりするだけで、すごく楽しいんです。
リビングから見える風景や、通り抜ける風を感じるのがすごく気持ち良い。
毎日、別荘に帰ってくるような、楽しみがあります。
時間や季節によって見える風景が違うし、吹き抜けの窓から見える空の雲を眺めていると、ずっとぼけーっとしてしまう。
吹き抜けをとって、良かったなと思います。
空調のことをすこし心配していましたが、断熱をしっかりやってもらったためだと思いますが、何の問題もありません。
なので、リビングダイニングは表面的な広さよりも、自分にとって実際に気持ちの良い空間って何、って考えることかなーと思います。
僕らの場合は、窓から見える風景や風ってすごい大事なんだ実感していますね。
どうしても、家本体の予算ばかりに気をとられがちなのですが、外構、造園、つまりは窓から見える風景を作る、場合
その予算をしっかり確保することが、全体として良い家づくり、につながるかな、と。
市街地で、決して風景に恵まれたロケーションではないなか、今回は建築的な工夫で、楽しい風景を作らせてもらったと思っています。
ひとつは、吹き抜けの窓で空を切り取ってやること、空は大体どこの空もかわらずキレイですからね。
もうひとつは、坪庭を地窓できりとってやること。
ただ居心地の良い空間って、ひとそれぞれ違いますから、実際の住まい手にとっての一番をしっかりヒアリングさせてもらって、
合った、家作りを提案させてもらうのが僕たちの仕事になりますね。
本日はどうもありがとうございました。